四月は君の嘘

この漫画は、中学生のピアニストとバイオリニストの出会いから別れまでのお話です。
漫画という音のない表現のなか演奏シーンがまるで音の聞こえてきそうなほどの描画で、面白く一気に読んでしまうほどでした。

ピアノを弾けなくなった公生の前に現れたかをりの言葉ひとつひとつにこちらまで励まされましたが、かをりの病気が発覚してからはその言葉の重みや感じ取り方が変わっていきました。
余命が短いことを自分でわかっているにも関わらず、自分のやりたいことを精一杯やる姿にも胸を打たれました。

かをりの病気や公生のトラウマのシーンで一見重く感じますが、かをりが天真爛漫に走り回るシーンはコメディタッチに描かれていて、その差が面白いところでした。
最後まで笑顔でいたかをりの姿は健気でしたが病気の怖さに涙するシーンはやはり中学生らしく、いままで励ます側の公生がかをりを励ます場面には感動します。

最後に公生に届くかをりからの手紙は、中学生の等身大そのままの感情や表現そのままで、今まで公生の視点で進んでいた話がかをりにはどうやって映っていたのかが分かり鳥肌が立ちました。
飾り気のないごめんねやありがとうもストレートに伝わります。
アニメにもなり、今度は実写化もされるこの漫画ですが、この感動的な部分や演奏シーンが丁寧に描いてほしいと感じました。